スピルオーバーの悪夢

あるダウンさんから、ご参加いただく前に、
こんなお便りを頂戴したことがあります。

ネットワークビジネスのスピルオーバーとは、
アップが既存のダウンに、新しいダウンを付けることです。

スピルオーバーは、ネットワークビジネス独特の方法ではありません。
営業職などでは、よくあることで、嫌がっても、そうされてしまうこともあります。

私は、以下のように回答しました。

アナタはスピルオーバーを受け入れられますか？

ネットワークビジネスの最初の目標は、ダウン獲得ですが、
そこを簡単に乗り越えても、ネットワークビジネスのメイン業務は、
ビジネスのやり方を教えることです。

私は、生命保険の営業をしていたときに、
上司からいっぱい付け成績してもらいました。
「ありがとうございますと言いなさい」と言われたこともあります。

付け成績ができる上司は、少ないので、
自分の名前で上がった契約の、社内報告をするときには、
いつも苦笑いで、成果を上げましたと説明しました。

いいことばかりではなく、付けてもらったお客さんが、ちょっと変わった人で、
その人のアフターフォローに、四苦八苦したこともあります。
付けてもらったお客が、変な人ばかりではないので、苦情も言えませんでした。

ネットワークビジネスのダウンさんは、
誰もが、集客できる力が欲しいと望んでいます。
参加した誰もが、必死でそう望んでいます。

その気持ちを受け止める覚悟があるか？
そのあたりが曖昧だと、ツラくなって辞めたくなっちゃうんです。

ダウンなんて、持たずに、気楽に活動してたほうが、よかったわー…
では、付けてもらった自分にとっても、新しいダウンさんにとっても、
なんか全然イイことないんですね。

アップとしては、ダウンは、直下のダウンだけでなく、ダウンラインとして、
何段か下の方まで、フォローはさせていただくんですが…

誰でも、最初は特に依存する気持ちが生まれるので、
敏感な方は、それに怒っちゃう方もいるんですね。
誰もが、受け入れる覚悟を持って、歩み寄ることが必要なんです。

スピルオーバーに刺されないように腹をくくる

このお便りをくれたダウンさんは、その後、何通かメールをした後、
スカイプ電話でお話しして、ご参加いただきました。
良いスタートになったのではないかと思います。

私は、生命保険の営業時代の厳しいノルマを経験して、
心の中では、別に付けてもらわなくったって、自分で契約上げるわよ…
と思っていました。

でも、上司の契約を取るペースは、桁外れで、
収入の安定を考えると、言い出せず、モヤモヤした気持ちでした。
セコイかな…

わがままなようですが、
追い込まれないと、ハングリー精神が育たないようにも思います。
だけど、厳しすぎても、しんどいですよね。

ネットワークビジネスに夢中になる人ほど、
ビジネスへの純粋なプライドが、頭をもたげてきます。
そのとき、このスピルオーバーは、諸刃の剣となるのです。

アップとしては、付けることで有利なこともあるのですが…
組織運営のやり方に、あまり真実がない感じになると、
どうしても、どこかで行き詰まるのです。

アップから、スピルオーバーの話があったときは、
よく考えて、腹をくくって、望んでくださいね。

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