介護ストレス解消法

介護ストレスをリフレッシュする方法は、心を開放してダラーンと休憩すること。
自分の人生の中に誰かを介護する期間を設けるのは、大変なことです。
介護にまつわる様々な悩み、アナタはどうやって解決しますか？

味方になってくれる人を作っておこう

介護のストレスをためないために、ありきたりですが、誰かに話を聞いてもらう。
地域の介護状況を全般的に良く知っているケアマネジャーさんに話を聞いてもらうと、
多くの人の苦労を聞いてるだけに、相槌がうまいです(笑)

介護されている人をよく知る、兄弟や親せきに電話するのも、
悪くはないですが、身内は、自分はやらないくせに、説教したり、口出ししてきます。
じゃ、交代して欲しいようなことを言うと、すごい逃げるのも身内ならでは。

何の因果か、一旦引き受けてしまうと、なかなか交代などはしてくれないものです。
介護は、体力的にも精神的にも大変ですが、
お金も必要です。

介護をめぐる人間関係、お金や時間の問題…
同じように人のお世話をするのでも、子育てには喜びがありますが、
介護は、元気な時の人間的な力関係から、最初は苛立ちからスタートするこもあります。

介護の内容はその人や家庭により様々です

介護が必要な状態になるのは、その原因である病気の種類によって、
介護が必要な期間や、負担が異なります。

私の母は、癌の発見が遅く、治療を開始したときには、寝たきりでした。
患部がすごく痛いというところから始まり、入退院を繰り返し、
放射線治療や、免疫療法など、２つの病院に通い闘病。半年でした。

入院している間は、食事の介助のため家族で交代して付き添ったり、
食事ができず、胃瘻が始まった後は、泊まり込みで付き添いました。
自宅療養の期間は、食べられる食事を工夫しました。

母のお世話と平行して、認知症の祖母のデイサービス通いです。
重度の認知症です。朝の出発までの時間、帰宅後寝るまで緊張の連続です。
血縁のない私は、言葉遣いに大変気をつかいました。

おばあちゃんとして接すると、指示をするなと怒ります。
そのため、使用人のように、「奥様」と呼びかけ、他人行儀に、
祖母を立てた言葉遣いに徹することで、祖母の感情の起伏を和らげました。

祖母は、自分が家庭を守る女性であることは忘れておらず、
少しでも小さなごみが落ちていると、転倒しそうな前屈の姿勢で拾います。
洗わない食器を見れば、洗おうとします。

そのため、自分が祖母の視野から離れるときは、すべて片づけて。
子供の世話は、口頭で言うだけで、充分に構えないこともありました。
祖母が、デイサービスで骨折するまでは、すごくしんどかったです。

祖母は、その前の年にも骨折し、
入院先の病院や、リハビリの病院からも、
夜中に騒ぐからと家族の呼び出しがありました。

母のお世話をしながら、両方から呼び出しがあったらどう対応する？
自宅でお世話の必要がない分、夜中の呼び出しなど、ドキドキしながら過ごしました。
母は亡くなりましたが、祖母はまだ私たちの家族です。

認知症の人は赤子より聞かん坊

聞かん坊の祖母のお世話で苦労していたので、
自分の体がどんなに不自由でも、心配や不満を言わずに、
本当に素直にお世話されていました。

祖母も認知症でかなりの聞かん坊ですが、やはり家族としての心があります。
あるときから、ぐっと大人しくなりました。
お世話する側の家族としても、色々な思いがあります。

ケンカをしながらでも、協力してお世話し、この介護は乗り越えられると思います。
そうは言っても、やはりしんどいことは、どこの家庭でも変わらないと思います。
介護が必要な人のお世話の度合いや、性格などによって、違うんです。

よその人は楽に感じたり、よそよりマシに感じたり、色々ですが、
何か助けてくれる人、寄り添って感じてくれる人がいるだけでも、励みになります。
視野広く、乗り越えると、自分自身の学びにもつながると思います。

介護は自分の人生や生き方を考えるヒントになる

祖母のように、認知症の人のお世話は、ものすごく大変です。
軽い認知症であっても、大変だと思います。
何を言い出すか、何をし出すか、わかりませんから。

家族で協力、分担してお世話をしても、デイサービスなどを利用しても、大変なんです。
毎日が緊張の連続で、気分が悪くなったことがあります。
食欲もなく、一口食べたら、押し込んでるような気分になったり。

しんどい意識なんてなくても、体の調子って、わからないところで悪くなるんです。
癌という病気も、突然痛み出し、もう手遅れということもあります。
自分の体のことなのに、気づけないことってあるんです。

今、介護をしていても、いつ自分が介護される側になるかわかりません。
私は、高齢の両親に、祖母のお世話を頼まれたことがありましたが、
まさか私が担当？と、全く引き受ける気、ありませんでした。
だけど、母が寝たきりになった段階で、少しずつ私の中に覚悟が決まり、
祖母自身と、私の距離が少しづつ近くなり、そのようになっていきました。
大変な出来事に直面したとき、覚悟って大事です。

覚悟があるだけで、自分の中に責任とか、もっとやってやるぞっていう力が湧くんです。
力が湧けば、それまでは思いつかなかったアイデアに出会えます。

田舎に住む私にとって、介護は離れられない運となりました。
まだ、出会っていない介護も、今後自分の人生に降りかかるかもしれません。
普段から、覚悟を決められるように準備しておくは、本当に良いことです。

介護をすることで、感じるストレスを癒すためのリフレッシュ法は、簡単です。
心を開放して、休憩すればいい。
でも、自分の人生の中に、介護の期間を設けることは、簡単なことではないのです。

介護にまつわる人間関係、お金や時間の問題…
これは、事前に心の準備しておこうと思えば、できたことです。
介護は、自分の人生や生き方を考えるヒントでもあります。
全くの赤の他人のお世話ではない…ですからね。